Ubuntu使いがSabayonを試す
Sabayonとは
…と思ったんだが結構違う。
- パッケージ管理システムが違う ー portageではなくentropyを使う。コマンド自体はかなりapt系に近い。
- 見た目に対する拘りが半端ではない ー 私がインストールしてみたのはServer版だったが、CUIの色分けから拘っていて、とてもクール
- そもそも理念違う ー 所謂ギーク向けにフルカスタマイズ可能なLinuxを提供するGentooと異なり、Gentooをベースとしつつも初心者にも使える美しいデスクトップという位置付けである
どっちかというとUbuntuに近いなぁというのが第一印象である。ではUbuntuと何が違うかというと、
- UnityでなくGNOMEが使える ー 非常に控え目に言ってUnityの完成度はまだ高くない、と考える人が多い。
- 設定ファイルの作法が異なる ー Debian系でなくGentoo系である
- パッケージ ー 数はUbuntuだが、時々Ubuntuより新しいパッケージがある(そうでなく古いのもある)
といったところ。
設定全般に関して
基本的にパッケージ管理システムを除くとGentoo準拠なので、Gentooのハンドブック
http://www.gentoo.org/doc/ja/handbook/handbook-x86.xml
なんか見ると解決が早かったりする。あとSabayonパッケージャは
http://wiki.sabayon.org/index.php?title=En:Entropy
とか見れば大体分かる。
ちなみにGentoo系全般、設定ファイルは/etc/conf.d/にあるので、設定変えたいときは一度眺めてみるといいかも。
あとsudoは最初から設定済み。最初の特にrootでの実行が多い箇所で面倒なことをせずに済むのでラクチン。
躓いた点
パッケージのダウンロードが遅い
初期設定には日本のサーバが無いので遅い。
色々調べてみたが、少なくともftp.tsukuba.wide.ad.jpがsabayon-weeklyを持ち、しかもとても早いのでお勧め。
repositoryに追加する場合は、
/etc/entropy/repositories.conf
に追記すれば良く、筑波の場合は、
repository = sabayon-weekly||http://ftp.tsukuba.wide.ad.jp/Linux/sabayon/entropy|
を追記する。
静的IPアドレスの設定
大分悩んだが、実はGentooと同じ。
http://www.gentoo.org/doc/ja/handbook/handbook-x86.xml?part=4&chap=1
に書いてあるが、/etc/conf.d/netを
dhcp_eth0="nosendhost"
から
config_eth0="192.168.1.13 netmask 255.255.255.0" routes_eth0="default via 192.168.1.1"
に書き換えれば宜しい。ちなみに再起動は要らなくて
# /etc/init.d/net.eth0 restart
でOK。Ubuntuだと再起動をしてるので、それに比べて楽でいい。
DNS
/etc/resolvconf.conf
に追記。前はresolve.confに書けばいいと思っていたがこやつは自動生成なので上書きされてしまう。追記は次のように書く。
name_servers=192.168.1.1 name_servers=8.8.8.8
ちなみに空白ではなく=なので間違えないように。
Firewall
どうも最初から設定されているらしく、sshd立てるときに若干の躓きの元である。Ubuntu出身者としてはufwでちょちょいと設定したいと思ったらあった。
# equo install ufw
SSHd
色々試していたので分からないが、おそらく最初からsshdが入ってると思われる。(入ってないならequo install opensshすればいい)
ただし自動実行になってないので起動時にデーモンを立ち上げるようにする必要がある。
Gentoo系はrc-updateでこの辺の設定をする。
http://www.gentoo.org/doc/ja/handbook/handbook-x86.xml?part=2&chap=4
# rc-update add sshd
とすればOK