ぼくらはau Wi-Fiで幸せになれない
常時繋っていたい
スマートフォンが携帯の業界を変えたものは様々だが、その1つに「常時接続が前提になった」というのがある。モバイル端末が、使い放題なインターネットが安価で提供されるようになったPCと同じ土俵に立った訳である。
そんなスマートフォンのアプリは、接続できなかったときの挙動がとてもプァだったり、そもそもネットに繋がってないと起動しないアプリすらある。(ネトゲ・ソシャゲの類とか)
しかしそういったニーズがある一方で、それに対するキャリアの解答は実にお寒いと感じている、というのが本題である。
Wi-Fiでオフロードの夢
で、都内に住んでる私がその理想から一番遠いのは都心の駅である。田舎が繋がらないという意見もあろうが、docomoやauなら釧路湿原の主要道周辺だって3Gが繋がるのが日本という国である。LTE対応端末でも全て3Gにも繋がるので、これで問題は無い。しかしそのくせ一方で、最も利用者が多い都心の駅では繋がらない。輻輳している…らしいのである。(公式でそう言ってるのを聞いたことないか忘れたので想像である)
まぁそれはしょうがない、とは思うのだが、それに対する解答がWi-Fiというのが気に入らない。キャリアとしては利用者が集中する場所にWi-Fiスポット立てれば勝手に輻輳した3GやLTEの通信が減るのでやったね☆となるわけだがユーザはそうではない。
まず現状のスマートフォンはLTEや3GとWi-Fiの通信を同時に維持しない。おそらく消費電力の問題かと思われる。(テザリングはできるので、同時に電波を発することができない、という訳ではないが、ネットワーク関係で面倒なことは少しぐらいありそうだ)
それで駅に入ると、公衆無線LANの電波を拾って自動的に繋ぎかえる。繋ぐのだが、3G/LTEから無線LANへの切り替えには平均して1〜2秒の時間が掛かる。こちらも深刻だがもっと酷いのは無線LANの切断後で、こっちは無線LANの電波範囲外にあるのを確認する為に10秒以上は掛かる。この時間はデータ通信ができない。
問題はそれだけではない。そもそも利用者が多い駅なので、当たり前だが無線LANも輻輳するのである。という訳でユーザとしてはWi-Fiになったからと言って別に繋がりやすくなったということもなく、3Gの方が低速でも繋がったからマシという話になったりしかねない。というか実際無線LANやLTEより3Gの方が確実に繋がったりする。auの場合。
au Wi-Fiという名の妨害電波
とまぁそんなことは私も予想済みで、ハナから公衆無線LANとかいうやつは信用してなくて切ろうと思った訳だが。どうも私が購入したHTC J Butterflyという奴は簡単にはau Wi-Fiが切れないらしい、と知って今ブチギレでこんな記事を書いている訳である。
どういう状況かというと、
「認証・許諾してないのにau Wi-Fiに繋がる」
「Androidの無線LANブロック機能でブロックしても平気で繋がる」(これに関しては私が機能の意味を勘違いしている可能性もある)
「接続アプリ無効化しても繋がる」
「今のところ唯一可能だったのは無線LANの機能自体を切る」
勿論最後のように無線LAN自体切ってしまえば良くて、今その誘惑に負けそうなのだが、そもそも家や会社といった信用している無線LANが使える環境では無線LANを使いたいので、常時無線LANをONにしていたのである。私はズボラなのでわざわざその場所に行ったら切り替えるとか手でやりたくない。家は場所が悪くて携帯の電波は軒並み死亡しているし。
iPhone4の時は、許諾しない限りSoftbankの無線LANに接続しないので全然許せたのだが。
あと無線LANの品質が一定してないのも問題で、3G/LTEが問題無く繋がる飲食店などで、これ本当に先に繋がってるのかよ、と言いたくなるような強い電波でネットに繋げない無線LANを掴んでストレス溜めるとかしょっちゅうである。きっと飲食店は長居する客を追い出す為に無線LAN取り付けてるんだろう。
これを妨害電波と言わず何と言うのだ。